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Chainlink (LINK)まとめ: ISO20022規格やSWIFTとの連携で注目を集める、インターネットとブロックチェーンの連携を強化するプロジェクト

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Chainlink (LINK)まとめ: ISO20022規格やSWIFTとの連携で注目を集める、インターネットとブロックチェーンの連携を強化するプロジェクト

今回は私も推している銘柄の1つ、LINKについて分かりやすく、徹底的に解説していきます。結論からお話しますと、以下の理由からLINKに注目しています。

①iso20022規格との関係性
②SWIFTと提携
③導入しているOracleが生き残る可能性が高い

※ISO20022については、こちらをご参照ください。

そこで、Chainlinkとはどのようなプロジェクトなのかを用語を噛み砕きながら、ゆっくり解説した後、①や②に関係するISO20020規格についてと③のOracleについての2軸で根拠をご説明します。

目次
1  Chainlinkとは
2  Oracleについて
3  ISO20022やSWIFTとの関係性

1  Chainlinkとは

Chainlink(LINK)は、スマートコントラクトと現実世界のデータを接続することを目的とした分散型オラクルネットワークです。

この時点で、スマートコントラクトオラクルネットワーク という用語が出てきましたね。
オラクルは後ほど触れますので、スマートコントラクトを解説します。

スマートコントラクトは、仮想通貨の世界で使われる一種のプログラムです。

これは、契約に関するルールや条件を自動的に実行することができます。

イメージしてみてください。

仮想通貨を使ってアプリケーションやサービスを利用する際、通常は信頼できる第三者(例えば銀行やオンラインサービス)が私たちのお金や情報を管理しています。しかし、スマートコントラクトを使うと、信頼できる第三者が必要なくなります。

具体例を挙げてみましょう。

仮想通貨を使ったオークションを考えてみます。通常のオークションでは、落札者がお金を支払い、出品者が商品を提供するという手続きが必要です。しかし、スマートコントラクトを使えば、この手続きを自動化できます。

スマートコントラクトでは、オークションのルールをあらかじめプログラムに組み込んでおきます。落札者が最高額を提示すると、スマートコントラクトが自動的にそのお金を受け取り、出品者に送金します。また、出品者が商品を提供しない場合は、お金は落札者に返金されます。

このように、契約の条件をスマートコントラクトに組み込むことで、自動的にルールが実行されるのです。

スマートコントラクトの利点は、信頼性透明性にあります。スマートコントラクトはプログラムであり、コード上で設定された条件に基づいて動作します。そのため、人為的ミスや不正行為がなく、全ての参加者が同じルールに従って処理されることが保証されます。

さらに、スマートコントラクトはブロックチェーンと結び付いています。ブロックチェーンは分散型の台帳であり、スマートコントラクトの実行結果や取引の記録が永久に残ります。これにより、誰もがスマートコントラクトの実行状況や取引の進行状況を確認できます。

つまり、スマートコントラクトは仮想通貨の世界で契約を自動化し、信頼性と透明性を提供するプログラムです。オークションの例を通じて、スマートコントラクトがどのように機能するかを具体的に説明しました。chainlinkは、オフチェーン(ブロックチェーン以外のデータソース)からデータを取得し、スマートコントラクトに提供することで、ブロックチェーン上の契約に現実世界のデータを組み込むことができ、Web3を推進するための重要な架け橋の役割を担っています。

ChainlinkはSergey Nazarov氏によって開発され、共同創設者はSteve Ellis氏でした。
2017年9月にICOを開催し3200万ドルを調達し、合計10億LINKトークンを供給しました。

Chainlinkの分散型オラクルネットワークのネイティブ通貨であるLINKは、ノードオペレータを支払うために使用されます。Chainlinkネットワークはレピュテーションシステムを持っているため、大量のLINKを持つノードプロバイダはより大きなコントラクトで報酬を受けることができますが、正確な情報を提供できないとトークンが減額されます。

ノードオペレータレピュテーションシステム という用語が出てきました。具体例を挙げてみましょう。

ノードオペレータは、Chainlinkネットワーク上で重要な役割を果たす参加者です。簡単に説明すると、ノードオペレータはデータの提供や処理を行い、その対価として報酬を受け取る存在です。具体的な例を挙げながら、仮想通貨を知らない人でも理解しやすく解説します。

例えば、あるスマートコントラクトが特定のデータを必要としている場合、ノードオペレータはそのデータを提供する役割を担います。例えば、天気情報や株価情報など、さまざまなデータを提供することができます。

ノードオペレータは、Chainlinkネットワーク上に自分のノードを運営し、データを収集・処理し、それをスマートコントラクトに提供します。ノードオペレータは報酬を受け取ることができますが、その報酬はネットワークのレピュテーションシステムに基づいて決まります。

レピュテーションシステムは、ノードオペレータの信頼性や正確さを評価する仕組みです。もしノードオペレータが正確な情報を提供できれば、報酬が増えます。逆に、正確でない情報を提供すると、報酬が減額されることがあります。

具体例として、仮想通貨取引所の価格情報を提供するノードオペレータを考えてみましょう。ノードオペレータは、複数の取引所から価格情報を収集し、それをスマートコントラクトに提供します。正確な価格情報を提供することで、ノードオペレータは報酬を受け取ることができます。しかし、誤った価格情報を提供すると、報酬が減少する可能性があります。

このように、ノードオペレータはChainlinkネットワークでデータを提供する重要な役割を果たしています。正確性と信頼性が求められるため、報酬の増減が行われる仕組みとなっています

開発者は、LINKを「ERC20トークン」と呼んでいます。これは、特定の規格に準拠した仮想通貨の一種です。LINKトークンは、追加の機能を持つERC223と呼ばれる技術を使って、アドレス(送り先の場所)、数値(量)、バイト(データ)の情報を含めることで、単一の取引内でコントラクト(契約)によってトークンを受け取り、処理することができます。

2017年には、LINKトークンに関連する資金調達イベント(ICO)が行われ、約3200万ドルの資金が集められました。

この時、LINKトークンの32%はノードオペレータに送られ、エコシステムに参加する動機づけとなりました。また、30%はChainlinkの内部での開発に割り当てられました。残りの35%はパブリックトークン販売で一般の人々に公開的に販売されました。

このように、LINKトークンは特定の規格に従って作られた仮想通貨であり、ERC223と呼ばれる機能を利用することで、トークンを取引や契約に使用することができます。

2017年の資金調達イベントでは、一定の割合のトークンがノードオペレータに送られ、エコシステムの健全な運営を促進するために使われました。さらに、開発のためにも一部のトークンが割り当てられました。

ここまでで、ピンとこない方のために、他の方の記事の引用をいくつか準備しました!

InvestNavi さま

https://fisco.jp/media/chainlink-about/

引用文☟

Chainlinkを使えば、外部データをブロックチェーンに取り込むだけでなく、その逆でブロックチェーンのデータや技術を、PayPalなどの電子決済や銀行決済といった外部システムで利用できるようにもなります。

それによって例えばスマートコントラクトのより広い分野での活用など、既存サービスにおける多種多様なブロックチェーン技術の拡張を期待されています。

異なるブロックチェーン同士をつなぐことができる

Chainlinkは、ブロックチェーンと外部(オフチェーン)を相互につなぐだけでなく、異なるブロックチェーン同士をつなぐことができます。

多くのブロックチェーンは相互に互換性がなく、例えばビットコインのブロックチェーンとイーサリアムのブロックチェーンをそのままの状態でつなぐことはできません。

しかしChainlinkを仲介すれば、その問題を解決することことができます。

以上のようにChainlinkは、多くのブロックチェーンが抱える欠点を補い、ブロックチェーンと外部システム(オフチェーン)、またはブロックチェーンとブロックチェーンをつなぐ重要な役割を担っています。

InvestNavi さまの記事を参考にさせていただくと、Chainlink は以下の特徴を持つプラットフォームといえます。

①外部データのインポート: Chainlink は外部データをブロックチェーンにインポートできます。たとえば、気温や気象情報などの実際のデータをスマート コントラクトで使用できます。

②ブロックチェーンのデータとテクノロジーの使用: Chainlink は外部システムでもブロックチェーンのデータとテクノロジーを使用できます。これにより、既存のシステム (PayPal や銀行支払いなど) がブロックチェーンの恩恵を受けることができます。

③異なるブロックチェーンを接続する: Chainlink は異なるブロックチェーンを接続できます。通常、異なるブロックチェーンには互換性がなく、直接接続することはできません。ただし、Chainlink を使用すると、異なるブロックチェーンを相互にリンクできます。

これらの機能により、Chainlink はブロックチェーンと外部システムの間、および異なるブロックチェーン間のリンクとして機能します。これにより、さまざまな状況でブロックチェーンテクノロジーを活用できるようになります。

いろはに投資さま

https:// www.bridge-salon.jp/toushi/chainlink/

引用文☟

DeFi市場の拡大による需要増加が見込まれる
チェーンリンクはDeFi分野に多く活用されており、DeFi市場が伸びればチェーンリンクの需要増加が見込めます。

チェーンリンクを導入しているDeFi
AAVE
Compound
PancakeSwap
Trader Joe
LIDO

上記記事から、DeFiプロジェクトはChainlinkを使用して信頼できる外部データにアクセスし、セキュリティを向上させること。 また、DeFi市場が成長するにつれて、Chainlinkの需要も増加すると予想されることが伺えます。以下に各DeFiの特徴を簡潔にまとめてみました☟

AAVE: AAVEは、ユーザーが資金を預けたり借りたりできるオープンソースプロトコルおよびDeFiプラットフォームです。Chainlinkは、AAVEスマートコントラクトのセキュリティを確保するために価格データとオラクルサービスを提供します。パフォーマンスと信頼性が向上します。

Compound: Compoundは、借り手と貸し手が直接取引する分散型金融プロトコルです。Chainlinkにより、複合スマートコントラクトが正確で信頼性の高い価格データを活用できるようになり、取引の透明性とセキュリティが確保されます。

PancakeSwap: PancakeSwapは、Binance Smart Chain上で実行される分散型取引所(DEX)です。ChainlinkはPancakeSwapの価格フィードとオラクルサービスを提供し、ユーザーが正確な価格情報に基づいてトークンを取引できるようにします。私はそれを試してみます

Trader Joe: Trader Joeは、ユーザーが自動取引戦略を実行できるようにするイーサリアムベースの自動化プラットフォームです。Chainlinkは、正確な情報を確保するために、TraderJoeのスマートコントラクトに外部データへのアクセスを提供します。に基づいて取引をサポートします。

LIDO: LIDOは、イーサリアムステーキングのためのシンプルで安全なプラットフォームです。Chainlinkは、ステーキングに関連する情報の正確性とセキュリティを確保するために、LIDOスマートコントラクトに価格データとオラクルサービスを提供します。

CoinDesk Japan さま

https:// www.coindeskjapan.com/67669/

引用文☟

中国が進めるブロックチェーンインフラプロジェクト「BSN(Blockchain Service Network)」で、政府は2つの大きな課題を解決するために2社をパートナーに迎え入れている。

その1つはスマートコントラクト(SmartContract)で、チェーンリンク(Chainlink)のオラクルネットワークの基盤を成す企業だ。

オラクル:ブロックチェーンに、ブロックチェーン外の情報(データや出来事)を伝えること。

一方、アイリス・ファウンデーション(Iris Foundation Ltd)は、BSNの相互運用性、すなわち他のシステムとの連携を支援する。Irisはコスモス(Cosmos)と企業を統合する「インターチェーン」サービスを展開している。

中国国営のブロックチェーンサービスネットワーク「BSN」でChainlinkの活用についてでした。

2  Oracleについて

オラクル( oracle )とは?

Chainlinkは、ブロックチェーン技術を使ったスマートコントラクトと現実世界のアプリケーションとの間にある問題を解決するためのプラットフォームです。しかし、ブロックチェーンはネットワーク外のデータに直接アクセスすることができないため、スマートコントラクト内で外部のデータを使うためには、オラクル(データ提供機器)が必要になります。

Chainlinkとoracleが密接した関係性であることが分かりますね。では、オラクルの特徴を具体的に見ていきましょう!

今回はinvestnavi さんの解説が非常に分かりやすかったため、引用させていただきます!

https://fisco.jp/media/chainlink-about/

引用文☟

ブロックチェーンにおける「オラクル」とは?
オラクルとは、スマートコントラクト(オンチェーン)と、外部(オフチェーン)のデータソースを接続するサービスのことです。

オラクルはデータの情報源そのものを指しているわけではなく、外部データの情報源を検証して、情報の橋渡しをするレイヤーのことを指します。
オラクルには、「中央集権型」のものと「分散型」のものとがあります。

中央集権型は1つの主体が管理をおこない、ブロックチェーンやスマートコントラクトへの情報提供もその中央管理者がおこないます。

そのため中央集権型は、中央集権型オラクルから送られてくる外部データが、間違いなく正しいのか
その管理者が信用できるのかということが重要になっていきます。

さらに、中央集権型オラクルがハッキングなどの外部から攻撃を受けた場合、オラクルとつなぐことがシステムの障害になりかねないというデメリットもあります。

そもそもブロックチェーンやスマートコントラクトのメリットが、分散管理によって中央管理者を排除できることにあるはずなのに、そこに中央集権型のシステムをつなぎこむというのはそれらのメリットを潰すことになっているとも言えます。

そこで登場したのが、Chainlinkのような分散型オラクルです。

先ほど示した画像のように分散型オラクルであるChainlinkは、取り込もうとする外部データを連結された複数のオラクルで検証することにより、単一の中央管理者・システムの脆弱性を排除し、同時にデータの信頼性を向上させています。

また、これら複数のオラクル運営しているそれぞれのオペーレーターに対して、報酬として仮想通貨(トークン)のLINKが支払われる仕組みとなっています。

画像引用:Chainlink公式サイト

要点を以下にまとめてみました。

オラクルには中央集権型分散型の二つのタイプがあります。中央集権型オラクルは、1つの主体が情報の提供と管理を行いますが、中央集権型オラクルには信頼性やセキュリティの問題があります。

そこで、分散型オラクルが登場しました。分散型オラクルは複数のオラクルが連携して情報を検証し、ブロックチェーンに提供します。これにより、単一の管理者に依存せず、データの信頼性を高めることができます。(画像参照)

Chainlinkは分散型オラクルの一つであり、複数のオペレーターがオラクルを運営します。オペレーターは外部データの提供に貢献することで報酬としてLINKという仮想通貨を受け取ることが可能です。

つまり、オラクルはブロックチェーンと外部データのつなぎ役であり、分散型オラクルは信頼性を高めながらブロックチェーンの利点を活かすための重要な役割を担っているということです。

次にこの分散型オラクル機能の具体例や実績を紹介します。

いろはに投資 さんの解説が非常に分かりやすかったため、引用させていただきます!

https://www.bridge-salon.jp/

引用文☟
チェーンリンクはDeFi分野(分散型金融)を筆頭に、様々なプロジェクトに分散型オラクル機能を提供しています。

Compound
→イーサリアム上のDEX(分散型取引所)
アクシーインフィニティ
→遊んで稼げる「Play to Earn」の先駆けとなったNFTゲーム
BAYC
→世界的に人気の高いNFTアート
その他、ポルカドットやテゾスなど、1,000以上のプロジェクトと提携しています。

分散型オラクルのチェーンリンクは、中央集権型オラクルの抱えるサーバーダウン・ハッキングリスクを打破する可能性がある。

ここまでのおさらいをさせて頂いたうえで、注目したい今後のchainlinkの側面について解説してまいります!

おさらい

Chainlinkは、ブロックチェーン技術を使ったスマートコントラクトと現実世界のアプリケーションとの間にある問題を解決するためのプラットフォームです。そこで、ネットワーク外のデータに直接アクセスするために、スマートコントラクト内で外部のデータを使うためのオラクル(データ提供機器)が重要となります。

画像引用:Chainlink公式サイト

画像のように、chainlinkに使われる分散型の分散型オラクルは複数のオラクルが連携して情報を検証し、ブロックチェーンに提供するため、単一の管理者に依存せず、データの信頼性を高めることができます。

3  ISO20022やSWIFTとの関係性

chainlinkの目的やそこで使用されるoracleの特徴を知っていただいたうえで、最後に、本題である「ISO20022やSWIFTとの関係性」について触れていきます。

結論から申し上げますと、私がchainlinkに注目している理由は、

長期的に生き残る通貨である可能性が高いためです。

その背景には以下の点があります。

〇今後の生き残り戦略において、国際規格ISO20022を無視できない

※ISO20022については、当メディア記事をご参考ください。

〇chainlinkの目的や特徴がその国際規格と大きく関わること

〇国際規格の動きの中心である、SWIFTとの関係性が深いため

この章については、以上の背景と個人的見解があるため、深くは触れません。参考となる情報を一部ご紹介させていただきます。

↑ hedera上に構築された農業金融エコシステムとChainlinkノードに焦点を当てたDeFiと保険のdApps

↑ChainlinkコミュニティのWeb3の将来についてのイベントと、サンフランシスコで開催されるイベントにおけるhederaとのコラボ

↑NFT関連のhederaとのロサンゼルスのイベントやMEETUPなど

↑ ISO 20022 メッセージを使用して SWIFT に接続し、ノードが世界中の 11,000 の銀行にアクセスできるように。スマートコントラクトは、任意の法定通貨で既存の銀行口座に直接支払うことが可能

https://www.pymnts.com/blockchain/2022/chainlink-swift-team-on-blockchain-services/ (Chainlink, SWIFT Team on Blockchain Services)

↑ステーブルコイン $USPLUS。Chainlink オラクルを使用することで手動監査が不要。(Fluent FinanceはXDCに関係します)

まとめ

以上、chainlink / LINK について、個人的見解を含みながら解説を行いました。まずは、chainlinkやoracleについて、知ってもらうきっかけになれば幸いです。ありがとうございました。

参考文献

https://chain.link/

https://fisco.jp/media/chainlink-about/

https://%20www.bridge-salon.jp/toushi/chainlink/

https://%20www.coindeskjapan.com/67669/

https://www.bridge-salon.jp/

https://coinmarketcap.com/ja/currencies/chainlink/

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